~ビジネスとサッカーは、共通点がたくさん~
現場改善を進めていく中で、個人や組織の「考える力」をどう高めるか――そんな問いに向き合っていたとき、ふと答えが見つかりました。それが、漫画『アオアシ』です。
サッカー漫画?と思った方、侮ることなかれ。これは、スポーツを舞台にした「人と組織の成長の物語」です。
もともとサッカーが好きだったこともあり、読み始めた瞬間に一気に引き込まれました。そして気づいたのです。
「これは、人生の教科書だ」
この作品には、自己啓発、組織論、リーダーシップ、チームビルディングといった、ビジネスに通じるエッセンスがぎっしり詰まっています。しかも、それらが“リアルな体感”として描かれている。だからこそ、ただの知識ではなく、現場で活きる学びになるのです。
正直なところ、これまで何冊も自己啓発本を読んできましたが、「いい話だったな」で終わってしまうことがほとんどでした。けれど『アオアシ』は違いました。物語の中のセリフやシーンが、自分の経験や感情と結びつき、初めて“腹落ち”した感覚を味わえたのです。だからこそ、学びが頭ではなく「行動」にまで届いたのだと思います。
『こんな素晴らしい漫画を使わない手はない!』
そんな思いから、私は**「アオアシ思考Lab」というテーマで発信をスタートすることにしました。
今回のテーマは、「思考力×瞬発力」**。これはサッカーでもビジネスでも、成果を生み出すために欠かせない力です。
ちなみに、お笑い芸人の“ツッコミ力”にも通じるスキルだったりします(完全に余談ですが…)。
※以下、漫画『アオアシ』のネタバレが一部含まれます。未読の方はご注意ください。
■ 思考力(インテリジェンス)とは何か?
まずは、私が大好きなこの場面から。

『この不自由なフィールドでーーー自分が何をすべきか?ーーーそう、俺達がこの場で見たいのは**思考力(インテリジェンス)**なんだ』
(引用元:漫画『アオアシ』第1巻)
この言葉を、私はこう言い換えました:
『金がない、人が足りない…それは分かった。ーーーじゃあ、あなたはどうするの?』
ビジネスの現場も、サッカーと同じです。常にリソースが足りない、不完全な状態で「今、何をするか?」が問われ続けます。
誰かが完璧な環境を用意してくれることはありません。
「○○がないからできません」と言い訳しても、状況は変わらない。
「この制約の中で、自分はどうするのか?」を考える力こそが、思考力=インテリジェンスです。
この言葉に出会ったとき、私は震えました。
やれない理由ばかり考えていた自分の頭を、まるでガツンと殴られたような感覚でした。
この言葉を忘れないように、スマホの待ち受けにして毎日見返しています。
■ 瞬発力とは何か?
思考力が「考え抜く力」だとしたら、瞬発力は「即座に動く力」です。
例えば、試合中のワンプレーで、味方がどこに動くか、相手がどう出るかを読み取り、自分が動く。思考のスピードと判断の早さが命です。
あとから映像を見直して「こうすれば良かった」と思っても、起こった事象は変えられません。
(もちろん、振り返って次に活かすことは必要ですが)
次々に変化する状況の中で、最善の選択を瞬時に行う。それが瞬発力です。
ビジネスでも同じ。
たとえば、会議で指摘があったとしても、「○○という理由で、これは問題ありません」と即座に返答する。
あとで「ああ言えばよかった…」では、遅いのです。
瞬発力とは、「自分の考えを、その場で伝える覚悟」でもあります。
時間をかけてからでないと答えられない人には、現場での信頼はつきにくいのが現実です。
■ 思考力 × 瞬発力が重なった時、未来は変わる
『考え抜く力』と『すぐに返す力』。
この2つが重なった時、個人もチームも驚くほどの成果を出せます。
逆に、どちらか一方だけでは成長も成果も止まってしまう。
- 思考力だけ → 頭でっかち。動けない。(時間がかかる)
- 瞬発力だけ → 行動は速いが浅い。ぶつかって終わる。(迷走する)
だからこそ、「考えて、すぐ動く」この循環を作ることが、ビジネスでもサッカーでも、最強のスタイルになるのです。
■ まとめ:制約があるからこそ、力は磨かれる。
アオアシの世界も、私たちの仕事も、常に「不自由なフィールド」での戦いです。
その中で結果を出すためには、思考力×瞬発力が不可欠
考えるだけでは不十分。
動くだけでも不十分。
考えて、すぐ動く。
その積み重ねが、チームを変え、現場を動かし、自分自身の未来を切り拓いていきます。
📌 一言まとめ:
「考えて、すぐ動け」それが、現場を変える最強の力。
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