業務効率アップの基本ルールは「引き算と思考のクセづけ」

業務効率アップの基本ルールを伝えるNanonLabのアイキャッチ画像。オレンジ色のビジネスパーソンとチェックリスト、時計のイラストが描かれている。 実践!改善 Lab

「今日もバタバタして終わった…」に覚えがある人へ

「1日があっという間に終わったのに、振り返ると何も進んでいない気がする」
そんな感覚に心当たりはありませんか?

やる気はあるのに成果が見えず、なんとなく目の前の仕事をこなしているだけ――。
この状態、実は“忙しさ”が原因ではなく、思考の順番が逆になっていることが多いんです。

効率化というと「時短テクニック」や「便利ツール」を思い浮かべがちですが、もっと根本的な改善の鍵があります。
それが、「引き算」と「思考のクセづけ」です。


効率化の第一歩は“足す”のではなく“引く”

私たちは仕事が回らなくなると、まず「何を足せばいいか」と考えます。
もっと効率的なアプリはないか?
スキルを磨けば速くなるか?――確かに有効な手段ですが、順番としては後です。

業務効率を本気で上げたいなら、最初にやるべきは「何を減らすか」の見直しです。

私が実感したのは、週に一度提出していた報告資料のこと。
毎回3時間かけて丁寧に作っていたのですが、ある日忙しくて簡略化したら、特に何のフィードバックもなし。

「…これ、誰もちゃんと読んでないのでは?」と気づき、翌週から詳細をやめてみました。
すると、やはり誰からも指摘なし。
作業時間は3時間→30分に短縮され、**2.5時間の“自由時間”**が生まれたのです。

ここで大事なのは、「今やっていることの目的は何か?」と見直すこと。
・その仕事は本当に必要か?
・過剰品質になっていないか?
・目的に対して最適な手段か?

一度立ち止まり、“引き算”の視点で業務を見直すだけで、無駄は驚くほど浮かび上がってきます。


「逆算思考」で本当にやるべきことを決める

次に重要なのが、「どうやるか」よりも「何をやるか」を最初に決める逆算思考です。

私は「週→日→今」という順で、ToDoを逆向きに割り出すことを習慣にしています。
たとえば、金曜までにレビュー完了がゴールなら、
→木曜までにドラフト作成
→水曜までに情報収集…とさかのぼって予定を組み立てます。

このクセを持つと、「今日はこれをやるべき」という判断が明確になり、
目の前の小さな仕事に流されにくくなります。

さらに、「それ、今やるべき?」という冷静な判断もできるようになります。
やることが減ると集中力が上がり、結果として仕事の質も高まるんです。


「やらないことリスト」で時間を取り戻す

多くの人は「どうすればもっとできるか」を考えがちですが、
本当に大切なのは、**「何をやらないかを決めること」**です。

時間は足りないのではなく、無意識のうちに「奪われている」ことが多い。
その時間を取り戻すには、「やらないことリスト」を作る思考が役に立ちます。

実際にリストを作らなくてもOK。
私がやっているのは、週に一度、振り返りの時間を設けて、「今週やらなくても良かった仕事は何か?」を考えるという習慣です。

これを3ヶ月続けると、12個の“ムダ”を減らすことができ、体感としてもかなり時間に余裕が生まれます。


まとめ|効率化とは「選び方の再設計」

業務効率アップの基本ルールは、「引き算」から始めること。

  • 目的を見失った業務はやめる
  • 逆算して本当にやるべきことを見極める
  • 「やらないことリスト」で時間を守る

この3つだけで、日々のパフォーマンスは大きく変わります。
効率化とは、ツールやテクニックの話ではなく、**「考え方を再設計すること」**なんです。

明日から少しでも、「足す」ではなく「引く」視点で、仕事を見直してみませんか?


🔍一言まとめ

「やること」ではなく、「やらないこと」を決めた瞬間から、効率は上がり始める。

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